以下に、Pythonの主要なデータ型の詳細を説明します。
整数型(int)
- 整数値を表します。
- 正の整数、負の整数、およびゼロを表現できます。
- 例:
0
,42
,-10
整数 (int) の例:
num1 = 10
num2 = -5
result = num1 + num2
print("結果:", result)
浮動小数点数 (float)
- 小数点以下を持つ数値を表します。
- 通常、浮動小数点数は有理数の近似値として表現されます。
- 例:
3.14
,2.718
,-0.5
浮動小数点数 (float) の例:
pi = 3.14159
radius = 2.5
area = pi * radius**2
print("円の面積:", area)
文字列 (str)
- 文字のシーケンスを表します。
- 文字列はシングルクォート (
'
) やダブルクォート ("
) で囲みます。 - 文字列はイミュータブル (変更不可) です。
- 例:
'Hello'
,"Python"
文字列 (str) の例:
name = "Alice"
greeting = "Hello, " + name + "!"
print(greeting)
ブール (bool)
- 真 (
True
) または偽 (False
) の値を表します。 - 条件式の結果や論理演算の結果として使用されます。
- 例:
True
,False
ブール (bool) の例:
is_valid = True
is_empty = False
print("有効:", is_valid)
print("空:", is_empty)
リスト (list)
- 複数の要素を含む順序付きのコレクションです。
- 要素は角括弧
[ ]
で囲み、カンマ,
で区切ります。 - リストはヘテロジェネス (異なるデータ型の要素を持つことができます) です。
- リストはミュータブル (変更可能) です。
- 例:
[1, 2, 3]
,['apple', 'banana', 'orange']
リスト (list) の例:
fruits = ["apple", "banana", "orange"]
fruits.append("grape")
print("フルーツ:", fruits)
print("2番目のフルーツ:", fruits[1])
タプル (tuple)
- 複数の要素を含む順序付きのコレクションです。
- 要素は括弧
( )
で囲み、カンマ,
で区切ります。 - タプルはイミュータブル (変更不可) です。
- 例:
(1, 2, 3)
,('red', 'green', 'blue')
タプル (tuple)の例:
point = (3, 4)
x, y = point
print("座標:", point)
print("x座標:", x)
print("y座標:", y)
辞書 (dictionary)
- キーと値のペアを持つデータ構造です。
- キーと値はコロン
:
で区切り、キーと値のペアはカンマ,
で区切ります。 - 辞書は波括弧
{ }
で囲みます。 - 辞書の要素はキーを使用してアクセスします。
- 例:
{'name': 'Alice', 'age': 25}
辞書 (dictionary) の例:
student = {"name": "Alice", "age": 20, "grade": "A"}
print("学生情報:", student)
print("名前:", student["name"])
セット (set)
- 一意の要素を持つ順序なしのコレクションです。
- セットは波括弧
{ }
で囲み、要素はカンマ,
で区切ります。 - 重複する要素は自動的に削除されます。
- セットは要素の追加、削除、集合演算を行うことができます。
- 例:
{1, 2, 3}
,{'apple', 'banana', 'orange'}
以下に、セット (set) の例を示します。
fruits = {"apple", "banana", "orange"}
fruits.add("grape")
fruits.add("apple") # 重複する要素は自動的に削除されます
print("フルーツ:", fruits)
print("フルーツの数:", len(fruits))
vegetables = {"carrot", "spinach", "broccoli"}
print("野菜:", vegetables)
# 2つのセットの和集合
all_food = fruits.union(vegetables)
print("全ての食べ物:", all_food)
# 2つのセットの積集合
common_food = fruits.intersection(vegetables)
print("共通の食べ物:", common_food)
# 2つのセットの差集合
unique_food = fruits.difference(vegetables)
print("独自の食べ物:", unique_food)
上記のプログラムは、セットの作成、要素の追加、セット演算の例を示しています。セットは重複する要素を持たず、順序が保持されない特性を持っています。適宜コードを使用して試してみてください。
データ型はそれぞれ異なる特徴と操作を持っており、プログラム内で適切に使用することでデータの表現と操作を効率的に行うことができます。
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